「投資は難しい。」ウォーレン・バフェット氏も絶賛《投資で1番大切な20の教え》
「投資は難しい。」
今回は、投資の神様、ウォーレン・バフェット氏が「極めて稀に見る、実益のある本」と大絶賛の投資本『投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識』について解説します。
バフェットは著者に対して「君が本を書くなら、必ず推薦文を寄せる」と、ずっと執筆を促し、出来上がった際には『バークシャー・ハザウェイ』の株主総会で配布したそうです。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ちなみに、読み終えた後フリマに出品したんですが、即売れしてびっくりしました。
それほど人気の書籍です。
本書は、いわゆる投資のノウハウ本ではありません。
市場の見方、リスクの捉え方、市場コンセンサスとは別の見方をする「逆張りの思考法」「非効率市場の見つけ方」など、根本的かつ重要な「投資哲学」です。
まずは著者である《ハワード・マークス氏》のご紹介。
ウォートン・スクールにて金融を学び、シカゴ大学にてMBAを取得。
ロサンゼルスを拠点とした投資会社「オークツリー・キャピタル・マネジメント」の会長兼共同創業者。運用資産は8000億ドル以上。高利債投資や不良債権への投資を得意とする。
正直言って回りくどさも感じ、小難しい言い回し満載で、全て理解できたわけではないです。
ですが、著者が伝えたい事を私なりにまとめてみました。
もっと深く知りたいなら、実際手にとって読んでみることをお勧めします。
本書の結論をお伝えすると「投資は難しい」です。
その難しい投資をするにあたり、小手先のテクニックではなく「投資のリスク」「損失を最小限に抑えるには」「成功する投資」について、哲学的に伝えた内容になっています。
今回は、私の独断と偏見で、ぎゅっと3つに絞ってお伝えさせて頂きます。
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①価格と本質的価値
②投資は心理戦
③優れた投資家になるために
④まとめ
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①価格と本質的価値
【カギ】となるのは、「価格」と「本質的価値」の関係である
「本質的価値」とは、見極めに重要なのは、卓越した洞察力である。
本質価値を構成するものは以下の3点。
①帳簿上の現金
②有形資産の価値
③企業の現金を生み出す能力
ここで大事なことを抜粋すると、以下の通りです。
他の投資家たちが気付いていないことを学び、違うところに目を向け、より高い分析力を発揮しなければならない。
本質価値に関する見解は、事実を分析をもとに築いた確固たる土台に根差したものでなければならず、ブレてはならない。
最も確実に利益を上げる方法は、本質的価値を下回る価格で買う事である。
優良な資産ではなく、お買い得品をみつけることが投資の目的である。
本質的価値を下回る価格で買うことは、収益性を高めるだけでなく、リスク限定する上でも重要である。
つまり、他の投資家たちと同じことをするな、お買い得銘柄を見極める力をもち、そしてブレるな、的な事が描かれています。
②投資は心理戦
思い込みは大きなリスク要因となる
投資家の心理は、振り子のように決まったパターンで揺り動く。
どちらの方向に向かって進んでいようとも、多くの人は永遠にその方向に進み続けると思い込むようになる。
このような思い込みは市場に蔓延し、大きなリスク要因になる。
リスク回避志向は、過剰に弱まったり強まったりするが、過度なリスク回避志向は、
合理的な市場に不可欠な要素である。
強気であれ、弱気であれ、市場のトレンドは、行き過ぎる傾向にある。
加熱した相場が下落に転じるタイミング、あるいは、下げ相場が底に達し、反騰しはじめるタイミングを知ることは不可能である。
ではどうするのか。
これから先、どこに向かっていくことは不可能でも「今どこにいるのか」なら分かるはず。
世間が懸念知らずの時は慎重に振舞い、パニックに陥ったときは、積極的に果敢に行動するべきだ。
「急ぎすぎは失敗も同然」
しかるべきタイミングが訪れるまで、時間がかかっても、ポジションを堅持する忍耐強さが必要である。と本書では語っています。
③優れた投資家になるために
優れた投資家になるには、「守り」が重要な要素となる。
投資における守りとは
①損失を出す資産を、ポートフォリオに入れないこと。
②相場が悪い時期、とりわけ暴落による市場崩壊が起きるリスクがある時期を避けること。
もっと具体的にいうと、慎重にポートフォリオを分散化させ、「ディフェンシブに投資する」ということ。
ディフェンシブな戦術を採用すれば、厳しい時期を乗り切り、賢明な投資が実を結ぶ時まで生き残れる可能性は高まるだろう、と本書では言っています。
④まとめ
著者の考え方の基本は、バフェットもこの手法で投資していることで有名ですが、
『バリュー投資』です。
めちゃめちゃ平たく言うと、、、
高値掴みするな、安い株を買え、
企業の分析をちゃんとやれ、
景気に左右されにくい株をいろいろ買え、
常に慎重、冷静でいろ
みたいな感じです。
最期は「恐怖心をもって投資せよ」と締めくくられ、身をもって学んだ1冊でした。
- 投資で一番大切な20の教え 賢い投資家になるための隠れた常識 (日本経済新聞出版)
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